頸椎クレンズも大変好評をいただいています、有難うございます。
頸椎クレンズを受講された方以外にも、自律神経についてもう少し詳しく知りたいを思う方や、サロンにいらっしゃるお客様で自律神経のバランスを崩して不調を起こしている方や、更年期の症状やうつの症状とどう違うのかなどの質問もありますので、ここで簡単に記しておきます。
自律神経の不調と、うつの違い
自律神経の乱れは、いわゆる“不定愁訴”で病気ではありません。
加齢やストレス、生活習慣の乱れで、疲れが取れなくなり身体がしんどくなっている状態です。
▶︎自律神経の不調は、倦怠感・寝つきが悪い。眠りが浅い・めまい・身体のコリ・身体が重だるい・集中力が続かない・冷え性などで、身体に出る症状です。
一方うつは、心の病ですので身体の症状より、先に心の不調が出ます。
やる気や興味がない・不安感が強い・自分を責めるなど、塞ぎ込んでしまいそれにともなって、身体的な不調が出る状態です。
自律神経の乱れや、更年期のホルモンの乱れで、寝ても寝ても疲れが取れないのよ〜(~_~;)というのと、
うつ病になると「一日中よく眠る」というのは、ちょっと違います。
人はストレスを感じたりつらい出来事が起こったりすると、「その場から立ち去りたい」という欲求にかられ逃げたくなることがあります。
うつ病における眠るという行為はその逃避の一つです。
「寝逃げ」とも言われており、人間にもともと備わっている防衛本能でもあります。
また、うつ病は、セロトニンという脳内伝達物質が不足することで生じると考えられています。
セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、人が幸せを感じるために必要不可欠なホルモンです。
お客様とお話ししていて、これはサロンで対応できない状態かも…?と思われた場合は、専門の医療機関に一度受診してみることをお薦めしてあげて下さい。
以前、私のサロンにも若い女性のお客様が来て「時々すごい動悸がして、どうすることできなくなって立っていられなくなる」という内容で来店された方がいました。
特にストレスもなく、とりあえずベッドにうつ伏せになって頂き施術する事に。その時に、おっしゃっていた症状がでました。
これは…パニック障害では???と思い、お客様に説明して、うちでは対応できないので、一度、心療内科の受診を薦めました。後日連絡をいただき、やはりパニック障害で、適切な治療をクリニックですることになり、「あの時、病院に行った方がいいと言ってくれて有難う。」とご連絡をくれました。
いろいろなお客様がいらっしゃいますので、状況をみてお客様に適切なアドバイスができるようにする為にも、自律神経や更年期のホルモンの乱れなどの事も、施術者として知っておくと非常に役に立つのではないかと思います。
更年期については、また別のページでお話ししたいと思います。
自律神経が乱れる理由には年齢もある
自律神経は日中働く交感神経と、夕方以降深夜にかけて働く副交感神経が、互いに働いて正常なリズムを作っています。
これが、不規則な生活が続いたり、ストレスなどの影響で狂い始めると自律神経が乱れて身体や心に辛い症状を引き起こします。
その原因は「血流」です!
血管が収縮する交感神経が夜になっても高まったままですと、血流の流れが悪くなります。
さらに高まった交感神経のせいで副交感神経の出番が少なくなると、血管を拡張する副交感神経の働きが低下し血流が改善されず、脳や内臓までダメージがでます。
その結果
➡だるさや疲れやすさを感じたり、頭痛や肩こり、不眠やイライラ、内蔵機能の低下で厳秘便秘や下痢になったり、免疫も低下します。
自律神経が乱れ始める年齢
自律神経が乱れるには、不規則な生活やストレスだけではなく、加齢も大きな要因です。
若い時は、副交感神経の働きも活発なので、少々夜更かしやオールナイトをしても、翌日身体を休めればリセットされます。
ところが30代も半ばになるとちょっと寝たくらいでは復活できません。
データでは、男性は30代くらいから、女性では40代から急激に副交感神経の働きが衰え始め、交感神経が優位になって血管が収縮した状態が続き血流が悪くなり、全身の機能低下が起こってしまいます。
その為、無理をすると疲れが残って回復に時間がかかったり、体力の衰えを感じていまいます。
思い返せば30代後半から40代に夜遅くまで仕事をしたり、飲みに行ったりして無理をしてしまうと、翌日は後悔しか残らなかったことが、多々あった気がします。
女性の場合は、自律神経が乱れがちな40代に、同時に女性ホルモンのバランスも大きく変化します。これにより、さらにつらい時期に差し掛かってしまいます。
ただ更年期も、この時期に起こる事を前もって知って対処していけばうまくコントロールできます。
更年期は誰でも訪れます。
「私には更年期がなかった」という人がしますが、次で説明する「更年期がなかった」という意味で使っているのかもしれません。
それは、一般的な更年期の症状の、ホットフラッシュと呼ばれている異常発汗やほてり、イライラ、不安感、不眠、手足の冷えなどがありますが、しかしこうした症状は、6割程度の方しか感じません。
残りの4割の方は月経周期がバラつく、月経がこなくなりという変化しか感じずに更年期を過ごします。
変化を感じなくても、月経がなくなりエストロゲンがある状態からエストロゲンがない状態に慣れていくための更年期に突入したことには変わりがありません。
自律神経のバランスが良いと実年齢より若く見られます
年齢を重ねて、仕事や家庭のことで忙しく不規則な生活をしている一方で、同じ年齢で仕事や家庭を持っていても若々しく変わらず元気に過ごされている方もいます。
その違いは、自律神経が大きく係っています。
自律神経が整っていると、胃腸の調子もよく栄養や代謝の機能も順調で、もちろん血流もよいでの血液の質が上がり肌や髪の調子も抜群になりますし、脳や体内に血液が酸素や栄養を届けてくれますので、肉体的にも若々しくみられます。
まとめ
このように、自律神経は、健康面だけではなく美容面に関しても非常に重要です。
ただし、自律神経は日々のストレスや加齢で乱れるものです。
自律神経を乱さないように…と神経質になり過ぎて、それがストレスで乱れてしまうことも多々あります。
大切なのは、乱れてしまったときに正しく戻せるリカバリー方法を知っているかどうかです。
エステの施術や様々なセラピーを受けに来られるお客様は、美容と健康管理に対して高い意識を持っている方が多いです。
そんなお客様の心も体も実年齢よりも若々しくなれるかは、サポートをする施術者の正しい知識と技術力次第ではないかと考えています。